みなさん、こんにちは!ジャズの名曲名演シリーズ、第7弾の主役は『Walkin’(ウォーキン)』です!
今夜は、これまでのハッピーな曲やロマンチックな曲とは少し趣向を変えて、ジャズの真髄とも言える「底抜けにシブくて格好いい、大人の夜の音楽」をご紹介します。
タイトルの『Walkin’』は、その名の通り「歩くこと」。
でも、ただ歩くのではありません。夜の都会の街灯の下を、トレンチコートの襟を立て、ポケットに手を突っ込んで、気だるげに、でも最高にクールに一歩一歩踏みしめて歩く……そんな映画のワンシーンのような格好良さが、そのまま音になった曲なんです。
今回は、一日の終わりに静かにテンションを上げたいときにぴったりな、絶対に外せない名演アルバムを5枚厳選してご紹介します。
大人の夜をクールに彩る!ジャズの名曲『Walkin’』の魅力とは?
結論から言うと、『Walkin’』の魅力は、「これぞモダンジャズ!」とうなりたくなるような、重くて心地よいリズム(グルーヴ)と、じわじわと胸に染みるブルースの味わいにあります。
この曲の歴史を作ったのは、“ジャズの帝王”と呼ばれるトランペット奏者のマイルス・デイヴィスです。彼がこの曲を発表したことで、ジャズはただ激しいだけの音楽から、黒人ならではのコクのある渋みを持った「ハード・バップ」という大黄金時代へ突入しました。
「トランペットがパパパパーン!」と派手に鳴り響くのではなく、少し抑えめのトーンで、クールに、でもお腹の底に響くようなリズムが延々と刻まれます。
私自身、夜に一人で静かにお酒を楽しみたいときや、一日の仕事を終えて頭をリセットしたいとき、この曲を最高の相棒にしています。聴くだけで、自分がちょっと仕事のできる格好いい大人になったような、贅沢な錯覚を味わえるからです。
それでは、この最高にシブい夜の魔法がどう演奏されているのか、さっそく聴き比べてみましょう!
これだけは外せない!『Walkin’』の名演アルバム5選
世界中のジャズファンを痺れさせてきた『Walkin’』の名演・名盤を5枚ご紹介します。それぞれの渋い世界観を楽しんでみてください。
① すべてはここから始まった!歴史の扉を開いた帝王の絶対名盤
- アーティスト名: マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
- アルバム名: 『Walkin’』
ジャズの歴史を語る上で、絶対に避けては通れない超・超・大名盤です。緑色のジャケットが目印で、ファンの間では聖書のように大切にされている1枚です。
マイルス・デイヴィスが吹くトランペットの音は、とにかく無駄がなくてクール。一音一音に重みがあり、聴いているこちらの背筋がピンと伸びるような格好良さがあります。
後ろを支えるトロンボーンやサックスの掛け合いも完璧で、モダンジャズの「お手本」であり「最高峰」がここにあります。「まずは歴史を作った本物の渋さを体感したい!」という方は、間違いなくこのオリジナル盤から聴いてください。
② ライブの熱気で爆発する!最高峰のメンバーによる奇跡の夜
- アーティスト名: マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
- アルバム名: 『Four & More』
またまたマイルスですが、こちらは先ほどのスタジオ録音から約10年後、1964年のニューヨークで行われた伝説のライブ録音です。
驚くべきは、その「スピード感」。最初のスタジオ盤がゆったりとした大人の歩みなら、こちらはまるで夜の街を猛スピードで駆け抜けるような、圧倒的なテンポで演奏されます。
天才ドラマーのトニー・ウィリアムスが叩き出す弾丸のようなリズムに乗って、若き天才たちが限界ギリギリの即興演奏を繰り広げます。ライブならではの、火花が散るようなスリルと興奮を味わいたいなら、この1枚で決まりです。
③ 鍵盤が紡ぐ、知的でクールなブルースの世界
- アーティスト名: ザ・レッド・ガーランド・トリオ(The Red Garland Trio)
- アルバム名: 『Groovy』
「トランペットの音が少し強すぎるな」「もっと落ち着いたピアノの音で聴きたい」という夜におすすめなのが、名ピアニストのレッド・ガーランドによる演奏です。
彼はマイルスのバンドでもピアノを弾いていた相棒なのですが、自分のアルバムではピアノ・ベース・ドラムの「トリオ」で、この曲をとてもお洒落に料理しています。
彼のピアノは、コロコロと転がるような美しい高音(ブロックコードと呼ばれる独特の奏法)が特徴。渋いブルースの曲なのに、どこか上品で、夜のバーでカクテルグラスを傾けているときのような大人の贅沢な空間を演出してくれます。
④ 重低音が床を揺らす!ベースが主役の超絶格好いいウォーキング
- アーティスト名: ロイ・ヘインズ(Roy Haynes / リチャード・デイヴィス参加)
- アルバム名: 『Roy Haynes Trio』など
タイトルが『Walkin’(歩く)』だからこそ、ジャズバンドの中で「歩くようなリズム」をずっと刻み続けているウッドベースの音が主役になったら、格好よくないわけがありません!
名ドラマーのロイ・ヘインズが率いるこのアルバムでは、ベーシストのリチャード・デイヴィスが、太くて力強い低音でこの曲のメロディをブンブンと弾き鳴らします。
お腹の底にズシンと響くベースの重低音は、スピーカーやヘッドホンで聴くとトリハダもの。楽器の「骨組み」の格好良さをダイレクトに味わえる、通好みの素晴らしい名演です。
⑤ 現代のクリアな音で浸る!お馴染みの都會派極上アレンジ
- アーティスト名: 大野雄二(Yuji Ohno)
- アルバム名: 『LUPIN THE THIRD “JAZZ”』シリーズ
最後にご紹介するのは、アニメ『ルパン三世』の音楽でお馴染みのピアニスト、大野雄二さんによる演奏です。
この名曲名演シリーズの締めくくりにふさわしく、現代の最高の録音技術でレコーディングされた音源は、一音一音の輪郭がクッキリしていて、ジャズ初心者の方の耳にもとても優しく届きます。
マイルスの持っていた夜の渋さに、大野さんらしい都会的でスタイリッシュなエッセンスがプラスされ、まるで次元大介が静かにタバコに火をつけるシーンのような、最高にクールな世界観に仕上がっています。日常の夜BGMとして太鼓判の1枚です。
自分に合うアルバムの選び方
今回の5枚は、どれも夜の時間を最高にクールにしてくれる名盤ばかりです。今のあなたの気分に合わせて選んでみてくださいね。
| あなたの今の気分 | おすすめのアルバム | 聴きどころ |
|---|---|---|
| 「ジャズの歴史を作った、本物の渋さを聴きたい!」 | ① マイルス・デイヴィス | 帝王マイルスのクールなトランペット |
| 「お洒落で上品なピアノの音に癒やされたい」 | ③ レッド・ガーランド | コロコロと美しく転がる極上のピアノトリオ |
| 「現代的でクリアな、良い音で夜に浸りたい」 | ⑤ 大野雄二 | 都会の夜にぴったりなルパン風アレンジ |
音楽配信サービスや動画サイトなどで『Walkin’』と検索して、気になったジャケットのアルバムの再生ボタンをそっと押してみてください。その瞬間、いつものあなたのお部屋が、最高にクールな大人の秘密基地に変わりますよ。
あなただけの「夜の散歩(Walkin’)」へ出かけよう!
今回は、モダンジャズの黄金期を切り開いたシブすぎる名曲『Walkin’』をテーマに、ジャズの名演アルバム5選をご紹介しました。
同じ曲であっても、帝王のクールなトランペット、ライブの圧倒的なスピード、上品なピアノ、お腹に響くベース、そして現代的な美しい響きによって、全く違う「大人の格好良さ」を魅せてくれるのがジャズの面白いところです。
今夜はスマートフォンの画面を少し暗くして、この曲の重厚なリズムに身を委ねながら、静かで贅沢な夜の時間を楽しんでみませんか?
あなたを一番クールにさせてくれる、とっておきの1枚が見つかりますように!

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