みなさん、こんにちは!ジャズの名曲名演シリーズ、第12弾の主役は『On Green Dolphin Street(オン・グリーン・ドルフィン・ストリート)』です!
「週末の午後や、仕事終わりのリラックスタイムに、最高にお洒落なジャズを流したい」
そんなときにこれ以上ないほどぴったりハマるのが、この曲です。直訳すると「緑のイルカ通りにて」。なんだか名前を聴くだけで、洗練された美しい街並みが目に浮かぶようですよね。
この曲の1番の聴きどころは、「ゆったりとした波のようなラテンのリズム」と、途中から「軽快にトコトコと弾むジャズのリズム」が、交互に何度も切り替わるところにあります。
今回は、その都会的でスマートな心地よさを120%味わえる、絶対にハズせない名演アルバムを5枚厳選しました。
お部屋の空気を一瞬で上質なカフェに変えてしまうような、お気に入りの1枚を一緒に見つけてみませんか?
ラテンとジャズが交差する!名曲『On Green Dolphin Street』の魅力とは?
結論から言うと、『On Green Dolphin Street』の魅力は、演奏の中でリズムが「カチッ」と切り替わるときの、ハッとするような格好良さにあります。
元々は古い映画の音楽だったのですが、“ジャズの帝王”マイルス・デイヴィスがこの曲を発掘し、お洒落なジャズのアレンジに染め上げたことで世界中で大ヒットしました。
最初は、ベースが優しくペタペタとラテンの心地よいリズムを刻み、少しミステリアスで美しいメロディが流れます。そこから、サックスやピアノが即興演奏(アドリブ)を始めた途端、スパーンと小気味よくスウィングするジャズのリズムへと変身するんです。
この「お洒落な引き算」と「軽快な足し算」のバランスが絶妙で、何度聴いても飽きることがありません。さっそく、ジャズの巨人たちがこの曲をどう料理しているのか、聴き比べてみましょう!
これだけは外せない!『On Green Dolphin Street』の名演アルバム5選
世界中のファンの耳をハッピーにしてきた『グリーン・ドルフィン・ストリート』の名演・名盤を5枚ご紹介します。
① すべてはここから始まった!歴史を作った帝王の絶対名盤
- アーティスト名: マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
- アルバム名: 『1958 Miles』
この曲をジャズ界の宝物に押し上げた、本家本元マイルス・デイヴィスによる奇跡の演奏です。
マイルスの吹くトランペットの音は、まるで都会の夜霧のようにどこか切なくてクール。そして後ろを支えるメンバーが本当に豪華で、サックスのジョン・コルトレーンや、ピアノのビル・エヴァンスという、このシリーズでお馴染みの主役たちが大集結しています。
エヴァンスが弾くイントロの美しい和音から、マイルスの切ない一音目が鳴り響く瞬間は、ジャズの歴史に残る名シーン。「まずは世界を虜にした本物の王道から!」という方は、この緑色のジャケットが目印の1枚からスタートしてください。
② ピアノの詩人が魅せる、どこまでも瑞々しく知的なドルフィン
- アーティスト名: ビル・エヴァンス(Bill Evans)
- アルバム名: 『On Green Dolphin Street』
先ほどのマイルスの録音でも素晴らしいピアノを弾いていたビル・エヴァンスが、今度は自分自身の「トリオ(ピアノ・ベース・ドラム)」でこの曲を主役にして録音した名演です。
エヴァンスのピアノは、クラシックのよう気品があり、一音一音が透き通る水滴のように瑞々しいのが特徴。
ラテンからジャズへとリズムが切り替わる瞬間も、まるでシルクのようになめらかでスマートです。ガチャガチャした激しい音が一切ないので、休日の朝のコーヒータイムや、静かに読書を楽しみたいときのBGMとして、これ以上ないほど贅沢に寄り添ってくれます。
③ 哀愁のアルトサックスが歌う、西海岸の爽やかな風
- アーティスト名: アート・ペッパー(Art Pepper)
- アルバム名: 『Art Pepper+Eleven』
「モダンジャズの格好良さを、もっとキャッチーで華やかなサウンドで聴きたい!」というときにおすすめなのが、天才サックス奏者アート・ペッパーの1枚です。
このアルバムでは、豪華な管楽器のグループ(ビッグバンド風の編成)をバックに、ペッパーが伸びやかで哀愁あふれるサックスをたっぷりと吹き鳴らします。
カリフォルニアの青い空と爽やかな海風を感じるような、抜群に抜けの良いアレンジに仕上がっており、聴いているだけで心がウキウキと弾んできます。ドライブのお供にも最高のテイクです。
④ 鍵盤の皇帝が大爆発!一瞬でハッピーになる超絶ピアノ
- アーティスト名: オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)
- アルバム名: 『The Trio』など
シリーズ第9弾の『枯葉』でもご紹介した、世界一ハッピーでパワフルなピアニスト、オスカー・ピーターソンによる名演です。
お洒落で大人しいイメージのこの曲ですが、ピーターソンの手にかかると、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい超絶技巧曲へと生まれ変わります。ラテンのリズムの部分はどこかリゾート地のように陽気で、ジャズのリズムに入った途端、弾丸のような猛スピードで鍵盤の上を指が駆け巡ります。
「ちょっと最近元気がないな」「スカッとテンションを上げたい!」というときにこの曲の再生ボタンを押せば、一瞬で笑顔になれるパワーを持った素晴らしい演奏です。
⑤ 現代の最高音質で酔いしれる!洗練された都会派お洒落アレンジ
- アーティスト名: 大野雄二(Yuji Ohno)
- アルバム名: 『LUPIN THE THIRD “JAZZ”』シリーズ
最後にご紹介するのは、アニメ『ルパン三世』の音楽でお馴染みのピアニスト、大野雄二さんによる演奏です。
この名曲名演シリーズでおすすめしている通り、現代の素晴らしい録音技術でレコーディングされた音源は、ベースの弦が弾ける低音や、ピアノのきらめきがクッキリ耳に届くのが最大の魅力です。
マイルスたちが作った大人のグルーヴに、大野さんらしい都会的でスタイリッシュなエッセンスが加わり、夜のベイサイドをドライブしているかのような、最高に格好いいお洒落アレンジに仕上がっています。ジャズ初心者の方でも100%心地よく浸れる安心の1枚です。
ジャズ初心者でも迷わない!自分に合うアルバムの選び方
今回の5枚も、それぞれ全く違った「緑のイルカ通り」の景色を見せてくれます。今のあなたの気分に合わせてチョイスしてみてくださいね。
| あなたの今の気分 | おすすめのアルバム | 聴きどころ |
|---|---|---|
| 「ジャズの歴史を作った、一番美しい王道を聴きたい」 | ① マイルス・デイヴィス | 黄金メンバーが集結した、クールで切ない大名演 |
| 「お洒落で上品な、お部屋の極上BGMにしたい」 | ② ビル・エヴァンス | 瑞々しく知的な、透き通るようなピアノトリオ |
| 「現代的でクリアな、良い音で大人の雰囲気に浸りたい」 | ⑤ 大野雄二 | 都会の夜にぴったりなルパン風アレンジ |
まずは音楽配信サービスや動画サイトなどで『On Green Dolphin Street』と検索して、ピンときたジャケットの再生ボタンをそっと押してみてください。その瞬間、いつものお部屋が洗練されたお洒落な空間に早変わりしますよ。
あなたを心地よく揺らす「ドルフィン・ストリート」へ!
今回は、ラテンとジャズのリズムの切り替えが最高に小粋な名曲『On Green Dolphin Street』をテーマに、ジャズの名演アルバム5選をご紹介しました。
同じメロディであっても、帝王のクールなトランペット、詩人の瑞々しいピアノ、サックスの爽やかな風、皇帝のハッピーな超絶技巧、そして現代的な美しい響きによって、全く違う「大人の心地よさ」を魅せてくれるのがジャズの面白いところです。
お気に入りの「ドルフィン・ストリート」を見つけて、一日の終わりのリラックスタイムを少しだけ贅沢に格好よく彩ってみませんか?
あなたにとって、一番心地よく心に寄り添ってくれる最高の1枚が見つかりますように!

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