「テナーサックスの王道と言われる、太くてカッコいい音を聴いてみたい」 「デクスター・ゴードンのアルバムってたくさんあるけれど、どれが本当に聴くべき名盤なの?」
そんな風に思っていませんか?
ジャズの世界にはたくさんのサックス奏者がいますが、その中でも「王道のカッコよさ」と「大人の色気」をあわせ持つ巨人が、デクスター・ゴードンです。彼のサックスの音を一度聴けば、映画のワンシーンに入り込んだような、渋くてロマンチックな世界に浸ることができますよ。
この記事では、デクスター・ゴードンの絶対に失敗しない「必聴アルバム」を4枚厳選してご紹介します。
なぜ彼の音楽がこれほど世界中で愛されているのか、その魅力や気分に合わせた選び方もわかりやすく解説しますね。
この記事を読めば、あなたの夜を最高に演出してくれる1枚が必ず見つかります。さあ、一緒にデクスターの素晴らしい音楽の世界へ飛び込んでみましょう!
デクスター・ゴードンの必聴アルバムおすすめ4選!この名盤から聴こう
デクスター・ゴードンは、アメリカだけでなくヨーロッパでも大活躍し、たくさんの素晴らしい録音を残してきました。今回は、彼の長いキャリアの中でも「これぞデクスター!」と誰もが認める大名盤を4枚厳選しました。
1. 『Go!』:ジャズサックスの教科書!これぞデクスターという大傑作
デクスター・ゴードンの名前を知ったら、何よりも先に聴いてほしいのがこの『Go!』です。名門レーベル「ブルーノート」に残された、ジャズの歴史に輝く大傑作なんですよ。
なぜなら、デクスターの「堂々とした力強さ」と「うっとりするような優しさ」のすべてが、この1枚にギュッと詰まっているからです。
特に1曲目の『チーズ・ケイク(Cheese Cake)』という曲を聴いてみてください。デクスターが作ったお洒落なメロディに乗せて、サックスがとにかく気持ちよさそうにスイングします。太くてハリのある音が、お腹の底まで心地よく響いてきます。
ここで差がつく!おすすめの聴きどころ 2曲目の『アイ・ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ(I Guess I’ll Hang My Tears Out to Dry)』というバラード曲に注目してください。切ないメロディを、まるで耳元で優しく語りかけるように吹くデクスターの表現力に、思わず胸がジーンと熱くなりますよ。
2. 『Our Man in Paris(アワ・マン・イン・パリ)』:パリの熱気が伝わる、弾けるような快作
アメリカを飛び出し、フランスのパリで活動していた時期のデクスターを捉えた、エネルギー満載のアルバムです。
このアルバムの凄さは、バックを支えるメンバーとの息ぴったりの演奏にあります。
天才ピアニストのバド・パウエルなど、当時パリに集まっていた一流の仲間たちと一緒に、お互いの音をぶつけ合っています。
普段はゆったりと余裕を持って吹くことが多いデクスターですが、ここではパリの自由な空気に刺激されたのか、いつもより少しテンポが速く、弾けるようなカッコいいサックスを聴かせてくれます。聴いているだけで、心がウキウキしてくるような活気にあふれた名盤です。
3. 『A Swingin’ Affair(ア・スウィンギン・アフェア)』:『Go!』と並ぶ、ゴージャスでノリの良い1枚
先ほどご紹介した超名盤『Go!』と、実はまったく同じメンバーで、わずか数日後に録音されたという奇合のアルバムです。
『Go!』が彼の名刺代わりの大傑作なら、こちらは「デクスターの楽しそうな素顔」がより強く出た、ゴージャスな1枚となっています。
どの曲を聴いても、まるで上質なウイスキーを味わっているかのような、深みとコクがあります。デクスターのリズムの取り方はとてもユニークで、わざとほんの少しだけ遅れて音を出したりするのですが、それがたまらなくお洒落でスリリングなんです。
ジャケット写真で、デクスターがニヤリと笑いながらサックスを構えている通り、大人の遊び心がたっぷりと詰まっています。
4. 『Homecoming(ホームカミング)』:アメリカへ堂々の帰還!熱狂のライブ録音
長年ヨーロッパで暮らしていたデクスターが、久しぶりに母国アメリカへ戻ってきたときのライブを録音した、熱狂的な2枚組のアルバムです。
ニューヨークの有名なジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で行われたこのステージは、ジャズの歴史に残る伝説となりました。
「あのデクスターが帰ってきた!」とお客さんたちも大興奮。拍手と歓声が鳴り響く中、デクスターは190センチの巨体を揺らしながら、ヨーロッパでさらに一回りも二回りも大きくなった豪快なサックスを吹き鳴らします。
スタジオでの録音とは一味違う、ライブならではの圧倒的な迫力と、地鳴りのようなサックスの音圧をダイレクトに体感できるアルバムです。
気分やシチュエーションで選ぶ!失敗しないアルバムの選び方
4枚の素晴らしいアルバムをご紹介しましたが、「今の気分ならどれが合うかな?」と迷ったときのために、分かりやすい選び方のポイントをまとめました。
- 陽気でご機嫌にスイングしたい時 最高のメロディで元気になりたい時は、やっぱり『Go!』が一番です。特に晴れた日のドライブや、部屋の掃除をしながら聴くと、最高のBGMになってくれますよ。
- ヨーロッパのお洒落な雰囲気に浸りたい時 少し気分を変えて、パリのカフェにいるような小粋なジャズを体験したいなら『Our Man in Paris』。軽快なピアノとデクスターのサックスの掛け合いが、日常に彩りを与えてくれます。
- 夜にしっとり、ロマンチックに聴きたい時 一日の終わりに、お部屋の明かりを少し落としてリラックスしたいなら、ゆったりとした演奏が多い『A Swingin’ Affair』がぴったり。デクスターの包み込むような優しい音が、一日の疲れを優しく癒やしてくれます。
なぜこれほど愛される?デクスター・ゴードン3つの魅力
他のサックス奏者と比べて、デクスター・ゴードンがこれほど世界中で特別視され、愛され続けるのはなぜでしょうか。その理由を3つの魅力でひも解いてみましょう。
魅力1:190cmの巨体から放たれる「太くて大きなサックスの音」
デクスターは身長が190センチ以上もある、とても体格の良い人でした。 そのため、彼のサックスから出る音は、他の誰よりも太く、豊かで、大きな音がしたそうです。ですが、ただ大きな音で威張るのではなく、まるでベルベットのようになめらかで心地よい温かみがあるのが最大の特徴です。この「太くて優しい音」こそが、デクスターの代名詞なんです。
魅力2:チャーミングでニヤリとする「引用の天才」
デクスターのアドリブ(その場の思いつきで吹くメロディ)を聴いていると、ジャズファンは思わずニヤリとしてしまいます。 なぜなら彼は、演奏の途中で、誰もが知っているポップスや別の曲の有名なメロディをパッと混ぜて吹く「引用(クォーテーション)」の達人だからです。「あ、今あの曲のメロディを吹いたな!」と気づく楽しさがあり、聴く人を絶対に退屈させないチャーミングさを持っています。
魅力3:映画主演まで果たした「波乱万丈でドラマチックな人生」
彼は若い頃に大スターになりましたが、その後、お薬のトラブルなどで一時期アメリカの音楽界から干されてしまうという苦しい過去を持ちます。 しかし、移住したヨーロッパで奇跡の復活を遂げ、晩年にはジャズピアニストの人生を描いた映画『ラウンド・ミッドナイト』に主役として大抜擢されました。彼のリアルな演技は世界中で大絶賛され、なんとアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされるという快挙まで成し遂げたのです。そんなドラマチックな生き様が、彼の音に圧倒的な深みと説得力を与えています。
まとめ:デクスター・ゴードンのサックスで最高の夜を演出しよう
今回は、テナーサックスの巨人デクスター・ゴードンの必聴アルバムと、その色褪せない魅力について解説しました。
最後に、ご紹介した4枚をもう一度振り返ってみましょう。
- 『Go!』:まずはこれ!彼の魅力がすべて詰まった歴史的大名盤
- 『Our Man in Paris』:パリの自由な空気の中で弾ける、活気あふれる快作
- 『A Swingin’ Affair』:大人の遊び心とウイスキーのような深いコクを味わう1枚
- 『Homecoming』:母国への凱旋!圧倒的な音圧と熱気にシビれる伝説のライブ
今の時代、SpotifyやApple Musicなどのサブスクを使えば、これらの歴史的名盤を今すぐその場で聴くことができます。
今夜、お気に入りの飲み物を用意して、デクスターの再生ボタンを押してみてください。彼の太くて温かいサックスの音が鳴り響いた瞬間、あなたのお部屋が、一瞬にして最高に渋くてカッコいいジャズクラブへと早変わりしますよ!

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