今回の記事の主人公は、地方に住む私にとって数少ない実際にライブで聴いたジャズプレーヤーの一人です。
その人の名前は、ロン・カーター。
「ジャズって、なんだか難しそう……」 もしあなたがそう感じているなら、このベーシストの音を聴いてみてください。
彼は、世界で一番多くのレコーディングに参加したベーシストとして、ギネス記録にも載っている伝説の人物です。ジャズの歴史そのものと言ってもいい彼を知ると、今までただのBGMだったジャズが、驚くほど立体的でワクワクするものに変わります。
今回は、ロン・カーターがなぜ「神様」と呼ばれるのか、その秘密とおすすめの名盤をわかりやすくご紹介します!
ロン・カーターとは?「世界一」と称されるジャズ界の生ける伝説
ロン・カーターは、現在80代後半(1937年生まれ)ですが、今もなお現役でステージに立ち続けている驚異的なアーティストです。
彼のすごさを一言で表すと、「世界で最も録音されたベーシスト」。 参加したアルバムの数は2,000枚以上とも言われ、ジャズだけでなく、クラシックやヒップホップの作品にもその名を連ねています。
「どんな曲を聴いても、どこかでロンのベースが鳴っている」と言われるほど、彼は音楽の世界に欠かせない存在なのです。
ここが凄すぎる!ロン・カーターが「ベースの神様」と呼ばれる3つの理由
なぜ、これほどまでに多くのミュージシャンが彼と一緒に演奏したがるのでしょうか?そこには、彼にしか出せない「3つの魅力」があります。
正確無比なリズムと、会話するようなベースライン
ロンのベースは、メトロノームのように正確です。でも、ただ機械的なのではありません。共演者のピアノやドラムの音を聴きながら、まるで「会話」をするように音を返します。彼が後ろで支えているだけで、バンド全体の演奏が魔法のように安定するのです。
マイルス・デイヴィスに愛された「黄金クインテット」での活躍
ジャズ界の帝王、マイルス・デイヴィスが1960年代に率いた「黄金クインテット」のメンバーだったことも有名です。マイルスという厳しいリーダーが全幅の信頼を置いていたことからも、彼の技術がどれほど突出していたかがわかります。
クラシックの素養を活かした「気品」溢れる音色
彼はもともとクラシックのチェロを学んでいました。そのため、ベースの音色がとても美しく、エレガントなんです。荒々しいジャズのイメージを覆すような、一音一音が丁寧で深い響き。これが「ロン・カーター・サウンド」の最大の正体です。
まずはこれ!ロン・カーターの魅力を堪能できる名盤3選
「たくさんありすぎて、どれから聴けばいいの?」というあなたに、絶対に外さない3枚を選びました。
- 『マイルス・スマイルズ(Miles Smiles)』 ジャズの歴史を知る上で欠かせない1枚。ロンが刻む高速かつ複雑なリズムが、バンドをぐいぐい引っ張っていくスリルを味わえます。
- 『オール・ブルース(All Blues)』 ロン・カーターがリーダーを務めるアルバムです。ベースが伴奏ではなく「主役」として歌っているような、深い響きを堪能できます。
- A Tribe Called Quest 『The Low End Theory』 実はこれ、90年代のヒップホップの名盤なんです。ロンがゲスト参加しており、ジャンルを超えて愛される彼の「低音の魅力」が若い世代にも衝撃を与えました。
ロン・カーターに関するよくある疑問(Q&A)
使っている楽器(アップライトベース)はどこのもの?
彼は長年、特定の古いアップライトベース(コントラバス)を愛用しています。でも実は「弘法筆を選ばず」で、どんな楽器を弾いても「ロンの音」になると言われています。
現在もライブ活動は行っているの?
彼は大の親日家として知られています。これまで何度も来日しており、ブルーノート東京などでライブを行っています。80代を超えた今でも、そのエレガントな演奏を生で聴けるチャンスはまだありますよ!
まとめ:ロン・カーターの「一音」に耳を傾けてみよう
ロン・カーターの音楽は、ただのベース演奏を超えた「エレガンス」そのものです。
彼のリズムに身を任せてみると、不思議と心が整い、音楽がもっと自由なものだと気づかせてくれます。もし今日、何を聞こうか迷っているなら、ぜひロン・カーターの深い低音に耳を傾けてみてください。
きっと、あなたのジャズライフが今日からもっと楽しくなるはずです!

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