ジャズの楽しさが詰まった一枚!『ケリー・ブルー』とは?
「ジャズを聴いてみたいけれど、なんだか難しそう……」 もしあなたがそんな風に思っているなら、まずはこのアルバムの再生ボタンを押してみてください。
今回ご紹介する『ケリー・ブルー(Kelly Blue)』は、ジャズ・ピアニストのウィントン・ケリーが1959年に発表した、彼の代名詞とも言える超名盤です。
ジャケットは鮮やかなブルーで、一見すると「寂しい曲が入っているのかな?」と思うかもしれません。でも、中身は正反対!そこには、聴いているだけで心がウキウキしてくるような、温かくてハッピーな音楽が詰まっています。
私が初めてこのアルバムを聴いたとき、あまりの心地よさに「ジャズってこんなに楽しくていいんだ!」と衝撃を受けたのを覚えています。
ここが凄い!ウィントン・ケリーのピアノが愛される3つのポイント
なぜ、世界中のジャズファンが「まずはケリーを聴け」と言うのでしょうか。それには、彼にしか出せない3つの大きな魅力があるからです。
1. 思わず体が動く!「スウィングの塊」のようなリズム
ケリーのピアノは、まるでボールがポンポンと弾むようなリズムが特徴です。専門用語で「スウィング感」と言いますが、要するに「思わず指を鳴らしたくなるようなノリ」のこと。難しい理屈抜きに、体が勝手にリズムを刻んでしまう。これこそがケリーの真骨頂です。
2. 聴く人を笑顔にする「明るくブルージー」な音色
彼の音には、独特の「明るさ」があります。たとえ少し切ないメロディ(ブルース)を弾いていても、どこかカラッとしていて、最後には笑顔になれるような不思議なパワーがあるんです。
3. 共演者が一番輝く「天才的なバッキング(伴奏)」
ケリーは、自分がソロを弾く時だけでなく、他の楽器を支える「伴奏(バッキング)」の天才でもありました。あの帝王マイルス・デイヴィスが、「自分のグループにはケリーが欠かせない」と絶賛したほど。相手を最高の気分にさせる彼のピアノは、まさに「おもてなしの心」に溢れています。
アルバム『ケリー・ブルー』で絶対に聴いてほしい名曲ガイド
このアルバムを手に入れたら、特に次の2曲に耳を傾けてみてください。
タイトル曲「Kelly Blue」の深い味わい
フルートの音色が優しく響く、少しゆったりとした曲です。ケリーのピアノが入ってくると、一気に空気がマイルドになります。深みがあるのに重すぎない、まさに「大人の休息」にぴったりの一曲です。
軽快さ全開!「Softly, As in a Morning Sunrise」
日本語では「朝日のごとくさわやかに」というタイトルで知られる有名な曲です。その名の通り、ケリーのピアノがキラキラと光を放ち、一日の始まりを最高の気分にしてくれます。
私はよく、この曲を朝のコーヒータイムに流しています。少し憂鬱な月曜日の朝でも、ケリーのピアノがあれば「今日も頑張ろうかな」と思えてくるから不思議です。
もっと知りたい!ウィントン・ケリーにまつわる2つのエピソード
彼の魅力を語る上で、外せないエピソードも紹介しますね。
伝説の名盤『カインド・オブ・ブルー』への参加
ジャズ史上最も売れたと言われるマイルスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』。実は、あのビル・エヴァンスが全編でピアノを弾く中、たった1曲だけ、マイルスの指名でケリーがピアノを弾いている曲があります。それが「Freddie Freeloader」です。このエピソードからも、彼がいかに特別な存在だったかがわかります。
若くして亡くなった、まさに「ジャズそのもの」の人生
ウィントン・ケリーは、わずか39歳という若さでこの世を去りました。しかし、彼が残した「ハッピーなスウィング」は、今もなお世界中の人を癒やし続けています。彼はまさに、ジャズの楽しさを伝えるために生まれてきたような人でした。
まとめ|ウィントン・ケリーは「ジャズを好きになる近道」
ジャズを「勉強」する必要はありません。ウィントン・ケリーのピアノに身を任せて、心が弾むのを感じるだけでいいんです。
もしあなたが「次は何を聴こうかな?」と迷ったら、迷わず『ケリー・ブルー』を選んでみてください。きっと、ジャズという音楽がもっと身近で、もっと大好きな存在に変わるはずですよ。

コメント